
マカオのカジノ「ウィンマカオ」で、今年1月16日に発生していた6.8億円分のカジノチップ強盗事件の容疑者として、元ディーラーでウィンマカオの警備担当だった男が逮捕されました。
事件が発生したのは16日の午前7時頃、VIPルームのテーブルを担当していた容疑者が同じ部屋にいた別の女性ディーラーに床に伏せて静かにするよう要求し、テーブル上にあった4789.5万香港ドル(日本円換算:約6.8億円)のカジノチップを強奪、逃走用に用意していたバイクに乗り去ったということです。
直後に開始された警察の捜査では、逃走用のバイクや容疑者が着ていた制服がすぐに発見されていましたが、強奪されたチップは発見されていませんでした。
18日夕方、容疑者の足取り捜査を続けていた警察が、タイパ島の公園で容疑者とその叔父が強奪されたチップの受け渡しをしているところを発見し、2人を逮捕しましたが、容疑者はチップの行方について黙秘しており、叔父は事件への関与を否定しているということです。
警察の取り調べにより、犯行の動機は容疑者に多額の借金があったことだと判明しています。警察は両容疑者を強盗罪で送検し、チップの行方や他に関与した仲間がいないか捜査を継続しています。
この事件に関連して容疑者の同僚3名が、容疑者の個人情報をSNSで公開した司法機密保持違反で起訴されています。