
総資産約3000億円、容疑は収賄
大手パチンコ機器メーカーのユニバーサルエンターテイメント(旧アルゼ)が、元会長である岡田和生氏が香港の汚職取締機関の廉政公署(ICAC)に逮捕されたと発表しました。
岡田氏はすでに釈放されたとのことですが、「賄賂に関する複数の容疑」で逮捕されたとのこと。
ユニバーサルエンターテイメントは昨年、岡田氏を「私利を追求するための不正行為」があったとして岡田氏を会長職から解任しています。今回の逮捕劇でも香港当局に全面的に協力する方針だということで、ユニバーサルエンターテイメントと岡田氏は現在は「一切関係ない」という立場を表明しています。
岡田氏は経済誌フォーブスにより総資産が約3000億円とされており、日本の長者番付では16位に入っています。
2006年にはフィリピンでのカジノ建設のために300億円以上もかけて土地を購入しており、オンラインカジノ業界でも知られているフィリピンのPAGCORから期間限定のライセンスも取得しています。
ユニバーサルエンターテイメントはスロット機の「魔法少女まどかマギカ」や伝説の爆裂台「ミリオンゴッド」などで知られており、岡田氏の経営手腕は業界では評価されていました。
しかし今回の件で岡田氏の金にものを言わせる手法が明らかになり、ネット上では「やっぱりな」などという声がみられます。
ユニバーサルエンターテイメントは、岡田氏を解任後に一貫して岡田氏と距離を取っているので会社に悪影響は少ないと予想されますが、創業者が逮捕されるのは社員にとって衝撃だったことでしょう。
岡田氏が賄賂を贈った相手は公表されていませんが、しかるべき立場にある人間ということが予想されます。
皆さんも賄賂はダメですよ。バレなきゃいいってことではありません。