
VIP御用達のバカララウンジ
知人である、ニュージーランド現地で貿易輸入会社を経営されている方に、VIPラウンジへご招待され、高額$500レートのバカラテーブルでマイナス$7,500の収支からの体験談です。
マイナス$7,500の状態で流れを変えるために、一時タバコの一服休憩を挟んだ後の、大ドンデン返しの始まりです。
まるでカイジ状態、狂気の沙汰ほど面白い。
だいたい負けが込んでいる人間は、少ないレートで延命しながら負け回収を目指すか、 さらに高いレートのテーブルで一気に負けを回収するかの2択です。
ただ、元々この軍資金の元手は$1500程、以前通常のカジノフロアで$12,500まで増やした、言わばあぶく銭という事もあり、私は後者の更に高いレートのテーブルでの勝負を決断します。
「BANKER」「PLAYER」の50%の勝率のです。 高いレートのテーブルで波が来れば、あっという間に回収。更に大きなリターンを狙っていこうと考えていました。
お酒の勢いと、同席していた会社経営の知人もいたことから気持ちが大きくなっていたのだと思います。 いま思えば、あのタイミングで「狂気の沙汰」と言われるような、「大勝負」に出た自分を振り返るとぞっとします。
知人経営者のバカラ手腕、たったの20分ほどで$90,000を稼ぐ!
一服休憩をしてカジノのフロアに戻り、VIP ラウンジ特権の無料BARカウンターでウイスキー(好物のシーバスリーガル 18年)をもう一杯もらい、気合いを入れて知人経営者が座っているテーブルに戻ります。
この時点で二杯目のウイスキー(ダブル)ということもあり、酔いも回っていたのだと思います。 酔っている状態でキャンブルをすると、大抵の場合はなかなか勝ち続けて結果を出すということは難しいのです。
ですが、時にギャンブルは勢いが大事だと思っています。思い切って踏み出した先に、大きな勝利が待っていることもあるのです。
テーブルに戻ると、知人は先ほどまでマイナス$40,000まで負けが込んでいたいのですが、手元にたくさんのチップを積み上げています。
「いったいいくら勝っているのですか?!」
「プラス$50,000まで行ったよ!ワハハ!」
なんと、私がタバコを吸いに行っていた短時間で$90,000を積み上げていたのです。
そうなのです、これがバカラのギャンブル性で、人気がある理由です。
常に50%(正確には49.5%ほどですが)の勝率があり、負けが込んできた場合は更に高いレートをベットして、負け分を回収するのがバカラの典型的な勝ちの手法です。資金が大量にある人間(羨ましい限りですが…)にとっては、非常に有用なギャンブルの仕方です。大王製紙元会長の井川意高氏のギャンブルの方法ですね。
手持ち全額$5,000BETの大勝負からの大逆転!
テーブルに戻り知人の話を聞いて、一大決心。手持ちの$4,500分全額をBANKERにベットしての大勝負に挑みます。
隣にいた知人から、買っているからご祝儀がてら、$500チップをいただき合計$5,000分のチップを「PLAYER」にベット。今までの経験上、最高額のギャンブル投資でした。
ディーラーが「No more bet」と声を出した瞬間からものすごい緊張状態となり、ディーラーの動きが超スローモションに見えます。
「BANKER」「PLAYER」それぞれにカードが配られ、「BANKER」のスコアは6、 私が有り金全額をベットした「PLAYER」のスコアは8。
BANKERに更にカードが配られて、「BANKER」のスコアは4。
大勝利です!今でもあの瞬間の、ドーパミンが脳内で駆け巡る強烈な感覚を覚えています。
あの感覚はそれ以降感じたことがないので、どれだけ強烈な興奮か分かっていただけるかと思います。人生における全ての事象で感じた興奮度の中で、一番の興奮でした。
どうしても沢山のチップをもらって至福の時を味わいたかったので、全て$100チップでお願いして配当をもらいました。 手元に$100チップが100枚。
次のゲームはベットせずに、$100チップをひたすら10枚ずつに積み立てて、至福の時間を過ごしていました。 興奮状態のなか、この流れ、運を逃したくないと感じていました。
人知れぬ流れ、運の流れのようなものを感じて、再度次のゲームで$5000ベットを勝負。
もうここまで来ると、感覚が麻痺しているように思えるのですが、次も勝てるという予感に身を委ねます。
結果2回目の$5000ベット勝負も見事に勝利を収めることができ、2回の勝負で$20,000の大勝利。総収支はプラス$7,500。
この後は、なぜかふと勝負の熱が覚めてしまい、知人の経営者にはご祝儀のお返しとして$1,000をお裾分け。 そのままカジノに併設している、ホテルの部屋へ戻ります。
熱いシャワーを浴びて勝負の垢を落とし、 自分のアカウントに入っている金額の$19,000の数字をベッドの上で、ジーと眺めながら勝利の余韻に浸っていました。
本当にギャンブルは病気のようなもので、さっきまで冷めていた熱も、気付けばもうちょっとだけ遊ぼうかな?という気になってしまっていました。